駐妻妊婦の話 ~これって陣痛?~

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何を血迷ったか、古い古いお話を書くことに、最近はまっています。
まぁ、誰も読んでないかもしれませんが、世界のどこかで誰かのお役に立てれば幸いです。

さて、怒涛のアメリカ駐在、妊娠後期を過ごした私もいよいよ出産予定日まで3週間を切ったある日の、そろそろ入院の準備もしなくちゃね~なんて言いながら、友人と食事を楽しんで帰ったある夜のこと。
なんとなく、身に覚えのある痛みでふと目を覚ましました。
アタタタタ・・・。生理痛??

「あ~そうか、これが前句陣痛ってやつね。」

と、暇にあかせてネットで読み漁った情報によると、それは前句陣痛だと、出産が近づくとおこるという陣痛の練習みたいなもんだと自信満々に考えました。
そのうちおさまるだろうと、気にもしないでまた眠りに落ちようとしました。

ところが・・・。
微妙にイタイ。
ひどくはないし、適当に治まるけど、また地味に痛む。
結局、朝まで眠れませんでした。

昨夜は眠れなくて・・・と旦那に話すも、予定日はまだまだ2週間以上先のことだし、陣痛ならこんなもんじゃないはずだ!と思った私は、やれやれ生むまでこれが続くのかなぁ・・・つくづく運がないなぁ・・・と思っていました。(緊張感なし)

旦那を仕事に送り出し、いつもの針仕事もこなしていましたが、相変わらず痛みが定期的にやってきます。
昼も過ぎたころには、なんだか痛みがひどくなってきた気すらします。
うーむ。
そうだ、試しに時間を計ってみればいいんだわ!!とようやく思い至り、痛みが来るたびに時間を計ってみました。
10分、10分、10分、10分・・・・、ちょっとマッテ!、なんかこの間隔はやばくないですか??

急に慌てて、かかりつけの病院に電話しました。
(産婦人科は現地の病院で英語ですが、かかりつけの病院は日本語で対応してもらえるので、気軽に電話できたんです)

なじみの助産師さんに電話をかわってもらい、「違うと思うんですけど・・・(根拠もなく前置きをして)、10分おきにお腹が痛いんですが、産婦人科に連絡したほうがいいんでしょうか?それともこれは前句陣痛だから様子を見ていていいんでしょうか??」と聞いてみます。

内心、まだ早いから様子見でいいんじゃないですか?と言ってもらいたかった私です。
ですが、助産師さんから返ってきた言葉は・・・。

「25年以上助産師をやっていますが、私が知る限り10分おきに痛みが来るのは陣痛です。」

ですよね・・・。

そこから先はドタバタで、パニックになった私に代わって、助産師さんが産婦人科に電話してくれることになりました。
自分は自分ですぐさま旦那に電話、「すぐに帰ってこれる?!やばいかも~~~涙」とパニック全開。

私以外は皆さん冷静に、速やかに行動してくれました。

助産師さんからはすぐに折り返し電話があり、「一応、子宮口のチェックをしたほうがいいと思われます。産婦人科はもうすぐオフィスが閉まるので病院(赤ちゃんを産むときは大きな病院で自分の産婦人科医と落ち合い、病院の設備で出産、入院します)の方へ来てくださいとのことでした。」と言われました。

旦那もすぐに帰ってきて、入院の準備をはじめ、手当たり次第、鞄に荷物を詰めていました。
ちなみに、このとき入れた荷物はその後、何一つ役に立ちませんでしたけど。

産婦人科オフィスのすぐ目の前にある大きな病院(このエリアの出産はほぼカバーします)に到着し、産科病棟まで自分で歩き、入口のインターホンで名前を言うと、オートロックの大きな扉がガチャっと大きな音を立て、ひとりでに開きました。

さぁ、完全に動揺している妻を抱えた旦那の戦いが始まります。(あれ?頑張るのは妊婦じゃないの?)

 

 

自分でも不思議なほど鮮明に覚えていることにびっくりします。
それだけ、私にとっては一大事だったんでしょうね。懐かしい。
出産は誰にとっても特別な経験で、それは日本にいようか海外にいようが関係ない、飛び切り強烈なジェットコースターに乗っているようなものです。懐かしいなぁ~と思った人も、え~!これに乗るの!?という今からの人も、わが町サスカトゥーンへ清き1票を。

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