皆さん、こんばんは。
最近、疲れているPlecoです。
例の形のチョコレートケーキを見ても、旨そうだな…と思うくらい疲れています。
閑話休題。
今日は、ちょっと寄り道をして、カナダでの人の呼び方について、私の体験を書いてみたいと思います。
米国、カナダでは人に呼び掛ける際、ファーストネームで呼び掛けることが一般的です。
友人、同僚間のみならず、先生・教授や上司、年齢、性別に関係なくファーストネームで呼び合います。
日本社会で上司や教授に向かって、
「おはよう、太郎」
とファーストネームで呼びかける場合、最悪の場合、出世もしくは卒業は完全に諦める覚悟が必要です。
良くても、次の日から病気扱いされると思います。
ですが、北米でなら
「Good morning, Taro」
とボスへ挨拶するのはごく普通の光景です。
これは、日本で育った社会人にとっては、北米で暮らす際の最初の心理的ハードルの一つです。
目上の方や女性に対してファーストネームで呼び掛けることは、日本社会に居た時間が長ければ長いほど抵抗感が強くなるはずです。
最初は戸惑うこの習慣ですが、慣れると意外に快適になってきます。
社会的立場や性別を超えてファーストネームで呼び合う時、何か日本社会と比べると、より親しい打ち解けた関係になれたような気がしてきます。ついでに、自分の名前にも愛着が沸いてきます。
そしてしばらくすると、よその奥さんを臆面もなくファーストネームで呼んでいたり、初対面の日本人女性にファーストネームで呼び掛けたりして顰蹙を買っている自分が居ます。
多分、私も日本に戻った時に気を付けないと、速攻でセクハラで訴えられると思います。
さて、良いことだらけのようなこの習慣。
罠があります。
ついつい、カナダではファーストネームで呼び合うのが当たり前だと思い、頑張ってファーストネームを使ってしまうと思いますが、これは危険です。
私も最近気が付いたのですが、カナダ人、口には出しませんが、意外と腹を立てている場合があります。
いや、腹を立てるまで行かずとも、不愉快に感じる人は多いようです。
具体的には、高校の先生、大学の教授、ホームステイ中の学生さんであればコーディネーターの方、ステイ先のご両親、その他年上、目上のを、いきなりファーストネームで呼ぶのは危険です。
最低限、最初は、Mr. XXXX、Ms.YYYY、博士号をお持ちの方であればDr.OOOO、教授にはProf.BBBBB等、「ある程度親しくなるまで」は、必ずファミリーネームに敬称を付けてお呼びしましょう。
例え、
「I’m XXXX」
と、ファーストネームで自己紹介されても、最初は必ずファミリーネームでお呼びしましょう。
そうしていくうちに、親しくなると
「XXXXXって呼んでよ」
等、改めてファーストネームで呼ぶよう軽く言われるかもしれません。
それは貴方への親しみの表れであり、その時は「ありがとう」と言って、移行、ファーストネームで呼びかけましょう。
先日、うちの教授と飲んだ時、酔っ払い始めたころに、
「最低、最初の一年間は、Prof. YYYYYだろう!!!!」
と吠えてました。
新入生から、
「Hey XXXX」(XXXXは先生のファーストネーム)
で始まるメールを受け取ったそうです。
そのような学生は、いくらカナダでも「無礼だ」と思われてしまうようです。
心配になり、
「う~ん、そういえば、最初からXXXXって呼んでたけど、大丈夫だった?」
と尋ねると、
「お前は、もういい」
と言っていました。「もう」ってことは、最初はやはり少しむっとしてたんですね。
親しくない中にも礼儀あり。
貴方も知らず知らず、目上の人にファーストネームで呼び捨てることで先方の気分を害していませんか?
現地の人は、サアスカトゥーンと発音していますが、ANAやJALの北米便に乗ってフライトマップを見ているとサスカトーンと書いてあります。
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