海外で病気になったら ~解熱・鎮痛剤~

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まずは最もお世話になる可能性の高い、解熱鎮痛剤から。

Tylenol(タイレノール)にはacetaminophen(アセトアミノフェン)という成分が含まれており、これは日本の風邪薬にもよく入っているものです。非常にマイルドなお薬で、とても気軽に使われます。
うちはパブロン派ですが、箱書きを見ると1包に300mgのアセトアミノフェンが入っているとあります。
ということは朝昼晩服用したとして、1日に900mgの服用になります。

ちなみに、タイレノールはアセトアミノフェンの含有量によって何種類かあり、私が持っているタイレノールはTylenol extra strengthで1錠に500mgのアセトアミノフェンが含まれています。
1回に2錠、4~6時間おきに服用可能で、24時間では8錠まで飲んでよいと書いてあります。(1日4回まで、連続してバランスよく使うなら6時間おき、4時間おきに使った場合は最後の服用から8時間は飲めないということになりますね)
ということは、1日の最大摂取量は4000mg(Muximam daily dose)まで可能ということで、桁が違いますね・・・。

日本が慎重すぎるのか、外国が使いすぎるのか・・・???
とはいえ、タイレノールは熱、頭痛、生理痛などに対応する非常にポピュラーなお薬ですので、持っていて損はないでしょう。
日本ではノーシンや小児用バファリンがアセトアミノフェン配合の頭痛薬みたいですね。
次に、Advil(アドビル)Mortrin(モートリン)ですが、こちらにはibprofen(イブプロフェン)が入っています。
日本でも「イブプロフェン配合」とお薬のCMで耳にすることがありますよね。イブやノーシンに入っています。

出産予定日から12週以内の妊婦の方は使用できませんのでご注意ください。

ちなみに、私はイブプロフェン派です。
手持ちの薬はWalgreensブランドのIbuprofen200というのを使っています。
1回1錠、4~6時間おきに服用し、24時間以内に6錠まで使用できます。
つまり1日の摂取量は最大1200mg(Muximam daily dose)まで。
日本の市販薬でイブクイックを例にとると、こちらは1回2錠、4時間おきで1日3回までとあります。
1回あたりのイブプロフェン含有量は150mgなので、1日最大450mgの摂取ということになります。

どちらも、Muximam daily doseが日本の設定より多いですね。

海外の薬が強いといわれるゆえんはここにあるようです。
つまり、ちゃんとお勉強すれば自分にあった量をコントロールできるというものです。
強いから怖いと避けるのではなく、相手を良く知って上手に使うのがよいかと思います。

もちろん、日本から使い慣れたお薬を持ってこれればより安心でしょうが、イザというときのために知っておくとさらに安心ですね。

さて、最後に子供の発熱について。

子供はよく熱を出します。
自分の体ならどれだけきついとか、こりゃヤバイとか分かりますが、わが子とはいえ体は別なので、体温を測ったり様子を見たりして薬を飲ませるべきか、病院へ走るべきか、母としては生きた心地もしないほど心配になります。
このページはちょっと参考になると思います。体温の目安が具体的です。

我が家の場合
娘が1歳のとき、よく中耳炎で熱を出していました。この時すすめられたのはイブプロフェンのインファント用です。
抗炎症作用もあるイブプロフェンは内耳の炎症にも効くということでした。

息子の場合、思いっきり高熱を出してくれます。しかも、38度程度ではびくともせず元気いっぱい・・・。
というわけで、マイルールは38.6度以上でタイレノール、39度を越したらイブプロフェンです。
最低4時間以上、できたら6時間あけますがどうしても間に合わないときがありました。

そんなとき・・・。

アメリカの小児科医に指示されたウルトラCは、なんとイブプロフェンとアセトアミノフェンを4時間おきに交互投与。
成分の違う薬を使うことで、それぞれの薬は8時間の間隔で使うため、Muximam daily doseの範囲内で収まるというわけです。

ただし、こんな技を使うのは深夜など病院に行けない場合で、医師の指示で使います。
アメリカのドクターはページ(ポケベル)を持っていて、深夜でも電話をするとオペレーターが応答し、ドクターに連絡してくれました。
折り返しドクターから電話が入ると、状況を説明して指示を受けます。
場合によってはERに行くようにといわれることもありますが、熱だけの場合は上のような指示を受けて、朝一でドクターのオフィスに予約を入れます。

ページをかけた場合は、たとえ熱が下がっていても、ドクターのチェックアップを受けます。

カナダの場合はファミリードクターがページを持っている場合もあるでしょうが、ファミリードクターがいない場合は211に電話すると、どうすればいいか教えてくれます。
そこでERに行けとか、こんな薬を飲んで朝になったら病院へ行きなさいなど指示があると思います。

いずれにせよ、市販薬は元気なときに良く調べて、準備しておくことをお勧めします。

 

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